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Rights Management and Protectionの略で、放送番組(コンテンツ)の著作権を保護するための技術やその仕組みのことです。「コピー制御」と呼ばれることもあります。
地上デジタル放送では、放送番組の著作権保護を目的に映像や音声などの信号を暗号化し、さらにコピーを制御する情報を付加しています。全国の地上テレビ放送局では、映像や音声などの信号を暗号/復号するために、B-CAS方式に加えて、ソフトウェアをベースとした新たな仕組みである「コンテンツ権利保護専用方式」を採用し、運用しています。一方、受信機メーカーでは、商品の企画や形態等に応じて、暗号/復号の仕組みを選択することができるようになりました。
詳しくは、「コンテンツ権利保護専用方式とは」をご覧下さい。
放送番組は、人が考えたことを創作的に表現したものですので、著作権で守られています。例えばドラマの場合、原作や脚本、音楽を作った人、ドラマを制作した会社、ドラマに出演した俳優、音楽を演奏したり歌ったりした人やレコードを制作した会社、完成したドラマを放送したテレビ局など、様々な人や会社が権利をもっています。
詳しくは、「ホットラインテレビ番組著作権」をご覧下さい。
デジタル技術を使うと、高画質・高音質の番組を、画質や音質が劣化することなく、大量にコピーしたり、インターネットに配信したりすることが容易になります。そこで、地上とBSの無料放送事業者は、不正行為を未然に回避し、放送番組の権利保護と適正な流通を図るという観点から、「ダビング10」と呼ばれる録画回数を制御する仕組みを運用しています。録画機からDVDやブルーレイ、メモリカードなどリムーバブルメディアへのコピーが9回まで可能で、10回目はムーブ(コピー終了後、録画した元の放送番組は消去される)になります。
コンテンツ権利保護専用方式は、B-CAS方式と並存する新しい仕組みとして、多様化するデジタル受信機の実現による視聴者の選択肢拡大と利便性向上を目的としています。B-CAS方式のように、物理的なICカード等は使用せず、受信機に暗号を解く仕組みを搭載して実現するため、携帯電話やスマートフォン、タブレット等の多機能情報端末、カーナビ、パソコン、ゲーム機をはじめ、多種多様なデジタル受信機ニーズへの対応が容易になると考えています。
2013年3月27日までに、全国の地上テレビ放送局は、これまでのB-CAS方式に加えて、「コンテンツ権利保護専用方式」の運用を開始しました。現在お使いの受信機も、これから発売される受信機も、どちらかの方式に対応しているため、問題はありません。また、ワンセグを視聴できる受信機についても、これまで通り視聴いただくことができます。
詳しくは、ご利用の受信機メーカーにお問い合わせください。
地上デジタル放送は、B-CAS方式と「コンテンツ権利保護専用方式」の両方に対応していますが、受信機がどちらの方式を採用するかは各受信機メーカーの選択になります。また、「コンテンツ権利保護専用方式」は、地上デジタル放送のみに対応した仕組みであるため、衛星放送などについては、これまで通りB-CAS方式が利用されます。
B-CASカードについては、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズのホームページをご覧下さい。
2013年6月以降、「コンテンツ権利保護専用方式」を採用し、フルセグ受信が可能なスマートフォン・タブレット等の発売が開始されています。 現在、多種多様な対応受信機の開発が進んでおり、今後、さらに拡大していくことが期待されます。